真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛
「その気になってきたの~?」
「…………な、なったけど」
「やったぁ~」
すりすりと一悟くんの胸に頬擦りをする。
初めてだったからよくわからない部分も多かったし、次はもう少し余裕を持って挑みたいな。
「ま、待って! 名前ならいくらでも呼ぶから、今は休まない!?」
「わたしもその気なのでダメで~す」
「え、え、え……!?」
一悟くん、どんな感じでしてくれてたっけ。
やっぱりまずはキスからかなぁ?
なんだかいっぱいいっぱいでちゃんと記憶できてないの、もったいないなぁ……。
あ、でも。
「一悟くん、犬みたいで可愛かったなぁ~……♡」
「え、」
「ふふ……」
じゃあまずは頬にキスから……。
「待って」
一悟くんに止められた。
「犬みたいって……どういうところが?」
ちょっとむすっとした顔つきになっている。
あれ。もしかして地雷踏んじゃった?
「えっと……いっぱいなめてくれたところとか……」
答えないわけにもいかないから正直に言ったけど。
これ言っちゃいけなかったんじゃ……。
「……羽入さん、やっぱり俺のことペット扱いしてる」
あ! 名前で呼んでくれない……!
ど、どうしよう。とりあえず弁解を!
「ぺ、ペットだなんて思ってないよ? 本当だよ?」
「……いいよ」
「え……?」
「別に、ペットでもいいよ」
次の瞬間、視界がぐるんと回る。