真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛
「いやっ、でも俺は、め、めると過ごせたらそれでいいっていうか……っ!」
「うんうん、なるほどねぇ~……で、何かほしいものある?」
「あれ!? ループしてる!?」
わたしの納得できる答えが返ってくるまで続けちゃうよ~。
一緒に過ごすのは元より考えてたことだから、プレゼントとはちょっと違うかな。
「……んん、じゃあ、その……」
「うんっ、なぁに?」
口をもごもごさせて、わたしの様子をチラチラと見る姿。
少しずつ広がっていく赤の面積。
あ、どんなことを言いたいのか、大体予想がついちゃったなぁ~。
一悟くんが恥ずかしそうにわたしの耳元に近付くのを笑顔で待つ。
その言葉は、ふわりと耳を掠める温かな吐息に乗せられて届いた。
「めると、いっぱい……、イチャイチャしたい、です……」
「っ、」
ピク、体が勝手に反応する。
あ……わたしの耳って一悟くんの声が近いと、こうなるようになったんだ。
どうしよ……。
誕生日まで待てないよ……。
笑顔が保てなくて、一悟くんの熱がこっちに移る。
……発情、しちゃった。