真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛
「……愛しさが爆発しました」
突然、手を取られたかと思うと。
溜まったものを吐き出すように豪快に、押し倒される。
「今日は、俺が何をしても、嫌わない日。そうだよね?」
「そ、そうだよ~?」
「うん……じゃあ、手加減しない」
手は床に縫い付けられてびくともしなかった。
「やめてって言われても、止めてあげない。ずーっと気持ちいいの、続けるね?」
いつもの柔らかい笑顔じゃなくて。
このときだけは、ニヤリって言葉が似合う笑顔だった。
「わ……一悟くん、発情、しちゃった?」
「俺は年がら年中、めるに発情してるよ」
「あ~……わたしもそうかも」
だからこそ、今日は特別にそれを見せてほしかったわけで。
ただいざ見せられると……破壊力が、すごい。
「たぶんいたずらだと思うんだけど、もらったお菓子の中に違う箱が入ってたんだよね……」
「違う箱?」
「0.01って、書いてたんだけど」
「……!」
そ、それって。
「一箱ぜーんぶ、使っていい?」
「え、えっ、こ、壊れちゃうよ……」
「壊れないよ。ダメ人間な俺のお願い、聞いて?」
眉を下げて、潤んだ瞳で見つめられる。
えっ、これ、わざとこういう顔してる……?
「あ、うぅ……わ、わかりました」
すごい、ダメ人間な一悟くん、危うい魅力があるよ……!
優しく内ももを撫でられ、じんわりと滲む熱。
「ん。ありがと。……口、開けて?」
まだまだ新しい一面を見せてくる一悟くん。
一体どれだけ、引き出しがあるんだろう。
ぼんやりと考えていたそれは、開けた口が塞がれたことでパチンと消えた。
余計なこと、考えてる場合じゃないや……。