貴方になりたい
今日は何もかも初めての事だらけだなんて思いながら、チューハイを口に含む。


甘い味の後に独特なお酒の味がして、普段だったら飲まないなぁなんて思ってしまう。


「美味しい？」
「不思議な味がします……」
「そのうち慣れるよ。今日は沢山飲もう！」


余り、好きな味じゃないけど聖光が居るから美味しく感じてしまう。


そのうち頭がクラクラして、お酒の味を感じなくなってしまった。そうなれば、ただのジュースに感じてしまう。


「これ、美味しいね」
「明日香酔っ払ったんじゃない？」
「大丈夫、大丈夫！」


気分が良くて何でも出来そうな気分になって来た。


「ねえ、聖光……」
「どうした？」
「もう1回……したい……」


というか、聖光に抱き締めて欲しい。そのまま離さないで欲しい。


今日あったばかりで、説得力なんてないけど聖光の事が本当に好きで仕方ないのだ。


「本当に明日香は可愛いな」
「か、可愛くなんてない……」
「可愛いよ？一緒にシャワー浴びようか」
「うん」


一緒にシャワーを浴びるだなんて、普段の私じゃ無理。でも、酔っ払っているから受け入れられた。


「お湯入れてあるから先に温まっておきな」
「うん」




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