貴方になりたい
聖光のお友達は部屋を出ていき、二人っきりの時間が訪れる。


「なあ、明日香」
「うん?」
「久々に俺見たら冷めたんじゃない?」
「へっ?
そんな事有る訳無いじゃない」
「まじで?
よく見たら、不細工だなとか思ってない?」
「凄くかっこいいよ!!」
「まじで!?嬉しいわ!!」


どこ儚げに笑う聖光った聖光に深いキスを落とされ、身体中の力が抜けてしまいそう。


これが、欲しかった__


会いたくて、声だけでも聞きたかった人に触れられているなんて夢のようなストーリーに頭がクラクラしてしまう。


この日聖光は私を沢山お姫様扱いしてくれて、ベッドで眠りに着いた。


今は、聖光が隣に居る。


それだけで、死ぬ程幸せだけど後が怖い。


だって、また聖光と連絡が取れなくなる予感がするから……。


本当は、何で一日に一回もメッセージをくれないの!?と、泣き喚きたい所だが惚れた弱みだろう。


聖光に嫌われるのが怖くて何も言えない私が存在する。


ただ、嫌われて会えなくなる事が怖い。


それにしても、聖光は寝顔まで美しい。


サラサラの髪。
長い睫毛。
整い過ぎたパーツと、何処を見ても完璧だ。
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