貴方になりたい
だって、聖光の子供を産んでいる。
それに、私とは違い普通のデートを楽しんでいる。
何より__
聖光が最後に戻る場所は奥さんの横だと理解してしまった。
私は都合の良い女。
その事実を突き付けられ、気が付いたらアパートに辿り着いていた。
聖光には奥さんと子供が居る。
それなのに、全く変わらないのは聖光に会いたいという思い。
鳴らないスマホを肌身離さずに居た。
気が付いたら眠っていたのか、激しく鳴り響く着信音で目を覚ます。
どうせ、友人からで聖光を諦めろという話。
そう思いながら、液晶を確認すると聖光からの着信だ。
慌てて通話モードに切り替える。
「は、はい!」
「俺、分かる?」
「分かります……」
聖光の声が聞けただけで、幸せで堪らない。
「あのさ」
「はい……」
「昼会ったよね?」
「はい……」
「なら、分かってると思うけど俺妻子持ちなんだわ!幻滅した?」
凄く悲しかったけど、1ミリ足りとも聖光の事を嫌いにはなっていない。
「幻滅してません……」
「なら良かった!ぶっちゃけ、明日菜は俺にとっての唯一の癒しなんだ」
怖かった。
もう会わないと言われる予感がして、凄く怖かった__
それに、私とは違い普通のデートを楽しんでいる。
何より__
聖光が最後に戻る場所は奥さんの横だと理解してしまった。
私は都合の良い女。
その事実を突き付けられ、気が付いたらアパートに辿り着いていた。
聖光には奥さんと子供が居る。
それなのに、全く変わらないのは聖光に会いたいという思い。
鳴らないスマホを肌身離さずに居た。
気が付いたら眠っていたのか、激しく鳴り響く着信音で目を覚ます。
どうせ、友人からで聖光を諦めろという話。
そう思いながら、液晶を確認すると聖光からの着信だ。
慌てて通話モードに切り替える。
「は、はい!」
「俺、分かる?」
「分かります……」
聖光の声が聞けただけで、幸せで堪らない。
「あのさ」
「はい……」
「昼会ったよね?」
「はい……」
「なら、分かってると思うけど俺妻子持ちなんだわ!幻滅した?」
凄く悲しかったけど、1ミリ足りとも聖光の事を嫌いにはなっていない。
「幻滅してません……」
「なら良かった!ぶっちゃけ、明日菜は俺にとっての唯一の癒しなんだ」
怖かった。
もう会わないと言われる予感がして、凄く怖かった__