観念して、俺のものになって
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紆余曲折あって、俺は無事に(?)まひるちゃんと入籍し、夫婦になることが出来た。
我ながら強引だったとは思うけど、彼女も俺を好きだと言ってくれたし問題ないだろう。
終わり良ければすべて良しということで。
それより、聞いて欲しい。
俺の妻が可愛くて仕方ない。
「つむ、っ」
2人きりの寝室。
俺を呼ぼうとしたまひるの唇に、噛み付くようにキスをした。
隙間をぴったりと埋めて呼吸を奪うように唇を重ね合わせれば、くぐもった声が繋がった箇所から聞こえてくる。
苦しそうな声を無視して、俺は深く重ね合わせたまま、彼女の後頭部と腰に手を回した。
そんな俺の勢いにまひるは受け止めきれず、一歩二歩と体が下がっていく。
後ろに倒れそうになっているまひるの体へとさらに体重をかけて、そのまま彼女の背後にあるベッドへと華奢な体を押し倒した。
「んんっ、ん」
角度を変えては隙間なくパズルがはまるように唇を重ね、腰に回していた手もまひるの髪に差し入れて顔を動かせないように両手で固定すれば、呼吸がうまく出来ない彼女は息苦しさに力なく俺の胸板を叩く。
縋るような手つきにやっとの事で彼女を解放すれば、口を開いて酸素を一生懸命に取り込む梓が胸を上下させている。
まひるの頬をそっと撫でて、俺は彼女の額に唇を寄せた。