婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
「ええ? ここの魔宝石が。そんなこと、あり得ないのに。それで現地視察っていうやつなんですね」
「そのようですね」
二人が事務所に戻るころには、散らかっていた所内もすっかりと元通りになっていた。
「もう片付いたのですね」
驚きながら、リューディアは近くにいたエメレンスに声をかけた。エリックはさっさと自席に戻ってしまったようだ。
「ああ、ディア。なんとか、第一研究部が来る前に片付けることができたよ。そっちはどうだった?」
「あ、はい。現場の方は今日も問題ありませんでした」
手にしていたファイルをリューディアは自席の上に置いた。
「ところで、何か無くなったものとかあったのですか?」
「いいや」
エメレンスは両方の手の平を上に向けて肩をすくめ、おどけるような仕草をする。
「あ、でも。念のため私物も確認するように、と部隊長が」
「そのようですね」
二人が事務所に戻るころには、散らかっていた所内もすっかりと元通りになっていた。
「もう片付いたのですね」
驚きながら、リューディアは近くにいたエメレンスに声をかけた。エリックはさっさと自席に戻ってしまったようだ。
「ああ、ディア。なんとか、第一研究部が来る前に片付けることができたよ。そっちはどうだった?」
「あ、はい。現場の方は今日も問題ありませんでした」
手にしていたファイルをリューディアは自席の上に置いた。
「ところで、何か無くなったものとかあったのですか?」
「いいや」
エメレンスは両方の手の平を上に向けて肩をすくめ、おどけるような仕草をする。
「あ、でも。念のため私物も確認するように、と部隊長が」