殺し屋のわたし達は。
一章
私たちの出会い。
「──────ごめんね亜莉朱。ごめんね」
はっ。
「またこの夢·····。」
「はぁ·····。」
時計を見たら針は朝の6時を指していた。
·····早いけど、もう目覚めちゃったし、
準備するか。
________________
──────ガチャ。
「おはよぉ·····。」
「おう、ひめ。今日も早いな」
「またあの夢見て、目覚めちゃった」
「そうか·····。珈琲を持ってくるよ。」
「ありがとう」
いつになったら──────。
あっ。自己紹介をしてなかったね。
私は殺し屋の姫川亜莉朱(ひめかわ ありす)
通し名は「ひめ」。21歳。
殺し屋になった理由はまた今度説明するよ
珈琲を入れに行ってくれた人は私のボス。
橘之川隆羽(たちのかわ りゅう)
通し名は「りゅう」。46歳。
世界でもトップクラスの殺し屋。
·····私もりゅうに並んでトップクラス
の殺し屋だ。
でも、日本にはもう1人。
トップクラスの殺し屋がいるらしい。
会ったことはないけど、強いんだろうな。
まあ、トップクラスだからね。
ちなみに私達は2人で殺し屋をしている。
····正直に言うともう少し仲間がほしい。
まあ、りゅうが許さないと思うけど···
「·····め。ひめ。」
はっ。
「あっりゅう。ごめん。考え事してて。」
「考え事?悩み事なら相談聞くけど。」
そう言いながらりゅうはカップを机に置い
た。
私達は通し名で呼びあっているからりゅう
は年上って感じしないけど、結構大人で優
しい。
·····なやみ、ごと。悩んでるわけじゃな
いけど。
例の奴の事聞いてみよっかな。
「あのさ。私達の他にもトップクラスの奴
がいるって前に、りゅうが言ってたでし
ょ?そいつどんな奴なのかなぁ?って思っ
て」
「!!気になるのか!?」
りゅうは何故か喜んだ表情だ。
「···?うん·····?」
私が返事をするとりゅうはそいつの事につ
いて話し始めた。
「···彼の名前は南壱凛(みなかず りん)。
通し名は『 リン』だ。·····リンは5年
前までは兄と活動していたんだ。でも、敵
に兄が殺されてからは1人で活動してい
る。リンは優秀な成績を残していて、何処
のチームもリンを狙ってはスカウトしてい
るんだが、リンは全て断り続けているん
だ·····。」
·····南壱凛。聞いた事ない。でも、話を
聞く限りでは強そう·····!
「リンに関してはこん感じだが·····。」
「あっうんっ!ありがとう。でも、なんで断
り続けるんだろう?」
「うーむ。わからんなぁ。·····あっそれ
と付け加えだ。」
「なに?」
「リンは·····」
「リンは·····?」
「めちゃくそイケメンだ。」
「··········なんだあ。そんな事かあ。」
「なっ!ひめ!奴は結構なイケメンだぞ
っ!」
「ねぇ私、イケメンとか男とか恋愛とか興味
ないって言ったよね?」
「男に興味がないひめでもあれは惚れるぞ。」
···············。
「ね、ねぇ聞いてる??」
「ひめ。僕がボスで良かったな。」
「···?なんで?」
「まあすぐに分かるよ。」
そう言ってりゅうはカップを持ってキッチ
ンの方へ行ってしまった。
·····すぐに分かるよってどういうことだ
ろう?
────────────
「さて、じゃあ始めるか。」
「うん」
始めるというのは、毎朝の予定チェック
だ。休みがほしい日がある時はこのタイミ
ングで言ったりもする。でも、基本的には
ミッションの説明とかだ。
まあ、色々と話し合う。
ミッションは1ヶ月に2、3個。
1週間かけて、成功させるミッションもあれ
ば、1時間で終わってしまうミッションもあ
る。
·····まあ、大体1時間で終わるのは相手が
雑魚すぎるから。逆に1週間かけるミッシ
ョンはかなりの強敵の時だ。
私は大体、ほとんどのミッションは3時間
くらいで終わらせるようにしている。
今回もそんなもんだと思っていた·····。
「今回のミッションは·····」
·····?
りゅうはなぜか話すのを止めた。
「どうしたの?」
「いや、なんか断られそうだから。」
「·····え?」
私はほとんどのミッションには文句なしで
引き受ける。
どういうミッションなんだろう?
「まあ、やってもらわないと困るから。言
うけど。」
えっ。なんか緊張してきたんだけど···。
「今回のミッションは·····」
「今回のミッションは·····?」
「2人で行ってもらうミッションだ。」
「え·····?2人って?りゅうと?」
2人でミッションってした事がない。
まず、私はどんな相手でも殺れるから。
「·····いや。僕じゃない。」
「えっ。·····だ、誰?」
りゅうじゃないのっ!?男とかだったらや
だな。
「········それは。」
·····ゴクリ。
「··········南壱凛だっ!!!!」
「···············えっ!?」
え。南壱凛ってあの南壱凛!?
「喜べひめ。イケメンと仕事ができる
ぞ。」
「いやいやいやいや。絶対やだから!」
男となんてやってられないよっ!
しかも南壱凛って!!!
強い奴とは仕事したいとは思ったけど··。
しかも、今日の朝話したばっかだし!
「ひめぇ!お願いだよぉー!」
「やだ!てかなんで男と仕事しなきゃいけ
ないのっ!?」
はっ。
「またこの夢·····。」
「はぁ·····。」
時計を見たら針は朝の6時を指していた。
·····早いけど、もう目覚めちゃったし、
準備するか。
________________
──────ガチャ。
「おはよぉ·····。」
「おう、ひめ。今日も早いな」
「またあの夢見て、目覚めちゃった」
「そうか·····。珈琲を持ってくるよ。」
「ありがとう」
いつになったら──────。
あっ。自己紹介をしてなかったね。
私は殺し屋の姫川亜莉朱(ひめかわ ありす)
通し名は「ひめ」。21歳。
殺し屋になった理由はまた今度説明するよ
珈琲を入れに行ってくれた人は私のボス。
橘之川隆羽(たちのかわ りゅう)
通し名は「りゅう」。46歳。
世界でもトップクラスの殺し屋。
·····私もりゅうに並んでトップクラス
の殺し屋だ。
でも、日本にはもう1人。
トップクラスの殺し屋がいるらしい。
会ったことはないけど、強いんだろうな。
まあ、トップクラスだからね。
ちなみに私達は2人で殺し屋をしている。
····正直に言うともう少し仲間がほしい。
まあ、りゅうが許さないと思うけど···
「·····め。ひめ。」
はっ。
「あっりゅう。ごめん。考え事してて。」
「考え事?悩み事なら相談聞くけど。」
そう言いながらりゅうはカップを机に置い
た。
私達は通し名で呼びあっているからりゅう
は年上って感じしないけど、結構大人で優
しい。
·····なやみ、ごと。悩んでるわけじゃな
いけど。
例の奴の事聞いてみよっかな。
「あのさ。私達の他にもトップクラスの奴
がいるって前に、りゅうが言ってたでし
ょ?そいつどんな奴なのかなぁ?って思っ
て」
「!!気になるのか!?」
りゅうは何故か喜んだ表情だ。
「···?うん·····?」
私が返事をするとりゅうはそいつの事につ
いて話し始めた。
「···彼の名前は南壱凛(みなかず りん)。
通し名は『 リン』だ。·····リンは5年
前までは兄と活動していたんだ。でも、敵
に兄が殺されてからは1人で活動してい
る。リンは優秀な成績を残していて、何処
のチームもリンを狙ってはスカウトしてい
るんだが、リンは全て断り続けているん
だ·····。」
·····南壱凛。聞いた事ない。でも、話を
聞く限りでは強そう·····!
「リンに関してはこん感じだが·····。」
「あっうんっ!ありがとう。でも、なんで断
り続けるんだろう?」
「うーむ。わからんなぁ。·····あっそれ
と付け加えだ。」
「なに?」
「リンは·····」
「リンは·····?」
「めちゃくそイケメンだ。」
「··········なんだあ。そんな事かあ。」
「なっ!ひめ!奴は結構なイケメンだぞ
っ!」
「ねぇ私、イケメンとか男とか恋愛とか興味
ないって言ったよね?」
「男に興味がないひめでもあれは惚れるぞ。」
···············。
「ね、ねぇ聞いてる??」
「ひめ。僕がボスで良かったな。」
「···?なんで?」
「まあすぐに分かるよ。」
そう言ってりゅうはカップを持ってキッチ
ンの方へ行ってしまった。
·····すぐに分かるよってどういうことだ
ろう?
────────────
「さて、じゃあ始めるか。」
「うん」
始めるというのは、毎朝の予定チェック
だ。休みがほしい日がある時はこのタイミ
ングで言ったりもする。でも、基本的には
ミッションの説明とかだ。
まあ、色々と話し合う。
ミッションは1ヶ月に2、3個。
1週間かけて、成功させるミッションもあれ
ば、1時間で終わってしまうミッションもあ
る。
·····まあ、大体1時間で終わるのは相手が
雑魚すぎるから。逆に1週間かけるミッシ
ョンはかなりの強敵の時だ。
私は大体、ほとんどのミッションは3時間
くらいで終わらせるようにしている。
今回もそんなもんだと思っていた·····。
「今回のミッションは·····」
·····?
りゅうはなぜか話すのを止めた。
「どうしたの?」
「いや、なんか断られそうだから。」
「·····え?」
私はほとんどのミッションには文句なしで
引き受ける。
どういうミッションなんだろう?
「まあ、やってもらわないと困るから。言
うけど。」
えっ。なんか緊張してきたんだけど···。
「今回のミッションは·····」
「今回のミッションは·····?」
「2人で行ってもらうミッションだ。」
「え·····?2人って?りゅうと?」
2人でミッションってした事がない。
まず、私はどんな相手でも殺れるから。
「·····いや。僕じゃない。」
「えっ。·····だ、誰?」
りゅうじゃないのっ!?男とかだったらや
だな。
「········それは。」
·····ゴクリ。
「··········南壱凛だっ!!!!」
「···············えっ!?」
え。南壱凛ってあの南壱凛!?
「喜べひめ。イケメンと仕事ができる
ぞ。」
「いやいやいやいや。絶対やだから!」
男となんてやってられないよっ!
しかも南壱凛って!!!
強い奴とは仕事したいとは思ったけど··。
しかも、今日の朝話したばっかだし!
「ひめぇ!お願いだよぉー!」
「やだ!てかなんで男と仕事しなきゃいけ
ないのっ!?」