お願いだから、溺愛しないでっ! ー完璧な お嬢様を目指したいのに、家族&イケメン 毒舌 執事さんからの、甘すぎる溺愛が止まりませんっ!! ー1ー
ーその日から。
テリル家の面々は、
「完璧 令嬢」
ーを目指そうとするマレンに、何故か、とても甘くなった。
ーそれに対し、この家に仕えている使用人達はー非常に驚愕し、戸惑っていた。
ー事の次第を静かに見守り、何やら考察している、エリート執事ーアークとは違って…。
しかしー何故か、マレン以外の家族に、マレンが溺愛されている件に関して…
最も、困惑しているのはー。
「…マレン、何か、欲しいものはない?
このお姉様が、何でも買ってきてあげるわよー!!!」
「…お姉様、そんなお気遣い頂かなくとも…!!
私は全然、大丈夫ですからぁ!!」
ーテリル家 長女 ルオンに、グイグイと迫られている、美少女ー当の本人である、マレンであった。
ー昨日からコロリと変わった、姉や兄、父の視線にーその甘さに…マレンは、眉間に皺が寄るほどに、困り果て、理解しかねていた。
(…もしや…!
私が完璧じゃないせいでーお父様達に、影で嫌われていて…)
彼らの逆恨みを買ってしまい…父と兄、姉に…後で復讐ー壮絶ないじめーを、受けさせられるのではっ…!?