2度目の人生で世界を救おうとする話。後編





でも何で2人がこんな場所に?
ここは敵陣の中心だし、情報収集には最適かもしれないが、その分リスクも高い。

万が一バレてしまったらまだ完全に封印が解かれていない龍にとっては苦しい展開になるのでは。

2人の行動が読めず考え込んでいるとステージ上にまだ立っていた龍と思われる岸本先生と目が合った。



「…」



やっぱり龍だ。
ただこちらを見ているだけだったが、すぐに龍だと感じられた。



「知り合いか?」



何となく龍と目を合わせていると隣に座っていた琥珀が小声で私に質問してきた。



「いや、どこかで見たことあるな、て思っただけ」



私は琥珀にそう返すと龍から視線を逸らした。





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