鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
 ──シャラリ。

 華奢な金属が揺れ動く音がする。

 見れば、左手首に二連のブレスレットがはめられていた。

「なにこれ。こんなの、知らない」

 パールとゴールドの二連のブレスレットは、シュエットの手首にフィットしていた。

 窓から注ぐ朝日に照らされて、キラキラ輝いている。

 買った覚えもなければ、もらった覚えもない。じゃあ一体どうしてくっついているのか。

「さっぱりわからない」

 昨日のことを思い返してみるも、そもそも寝た記憶がなかった。
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