鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
 だって、シュエットである。

 情熱的な一夜の恋、もとい過ちなんて犯すはずがない。

 地道に真面目にコツコツと。冒険なんていたしません。だって、三姉妹の長女なんだもの。

 そんなシュエットに、ラパスとモリフクロウが呆れたように「ホゥ」と鳴いた。

(そう、ラパスとモリフクロウがホゥって──)

「って、ええ⁉︎ なんでラパスの隣にゆうべのモリフクロウがいるの?」

 ラパスの止まり木に、ラパスとモリフクロウがとまっている。

 と同時に、シュエットは走馬灯のように昨夜のことを思い出した。
< 103 / 361 >

この作品をシェア

pagetop