鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
 シュエットはチラリ、と自室を振り返った。

 きっと人様にお見せできるようなありさまではないだろうな、と思いながら。

「……あれ?」

 予想に反して、部屋はきれいなものだった。

 リビングにあった服は見当たらないし、積み上げていた本も本棚に収まっている。

 そういえばダイニングテーブルが使いやすかったなと思い出してそちらも見てみれば、やっぱりきれいに片付いていた。キッチンも、しかり。

「んんん?」

 どういうことだかちっともわからなくて、シュエットは首をかしげた。
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