鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「僕と一緒に暮らすなんて、不本意だと思う。でも、嫁選びの書を持ってくるまでは魔導書院へ戻ってくるなと言われていて……大変申し訳ないのだが、僕の自宅は魔導書院内にあるから、ここに居候させてもらえると助かる」

(しかも、ここで……? 私の、家で⁉︎)

 エリオットの申し出に、シュエットは絶句した。

 頭の中は「無理」の二文字で埋め尽くされている。

 几帳面で責任感が強く、クソがつくほど生真面目な、いかにもな優等生。将来はきっと、良き妻、良き母になるでしょう。

 そんな評価をされがちな彼女だが、実のところ、人に見られていないプライベートな部分はダメダメだった。
< 128 / 361 >

この作品をシェア

pagetop