鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
(結果として母は幸せになれたから良かったけど、もしもミリーレデル家ではなく他の家だったらどうなっていたことか)

 どこぞのヒヒジジィの慰み者にされていたかもしれないと思うと、ゾッとする。

 伯爵家は現在、伯母と結婚して婿養子に入った男が当主になっている。

 王子様の隣に立ったのは、没落寸前の伯爵家の令嬢ではなく隣国のお姫様だった、というわけだ。

 伯爵家には現在、シュエットと同じ年の娘と、妹のエグレットと同じ年の息子もいる。

 シュエットと同じ年の従姉妹は、公爵位を賜った王弟の嫁の座を狙っているのだとか。

(母娘そろって、どうして高嶺の花ばかり狙うのかしらね)
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