鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
三章
1
朝食を終えたシュエットが衝立の向こうで着替えをする間、手持ち無沙汰なエリオットは、許可をもらって珍しい魔法石のコンロを磨きながらしげしげと見つめていた。
「これより、試練をはじめる!」
唐突に、幼い少女の声が部屋に響き渡る。
エリオットは振り返りながら持っていたスポンジをギュウと握りしめて床に泡を垂らし、シュエットは着替え途中の姿のまま衝立の向こうからギョッとした顔を覗かせた。
推定年齢、二歳。身長一メートルにも満たない幼女が、ダイニングルームの中央に立っている。
まんまるでクリクリの大きな目に、ちんまりとした鼻と口。そして、薔薇色の頰。どことなく神々しさを感じるのは、その背に翼が生えているせいだろうか。
「これより、試練をはじめる!」
唐突に、幼い少女の声が部屋に響き渡る。
エリオットは振り返りながら持っていたスポンジをギュウと握りしめて床に泡を垂らし、シュエットは着替え途中の姿のまま衝立の向こうからギョッとした顔を覗かせた。
推定年齢、二歳。身長一メートルにも満たない幼女が、ダイニングルームの中央に立っている。
まんまるでクリクリの大きな目に、ちんまりとした鼻と口。そして、薔薇色の頰。どことなく神々しさを感じるのは、その背に翼が生えているせいだろうか。