鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「はじめまして、なのじゃ。わらわの名前は、ピピ。普段はモリフクロウの姿をしているが、真の姿は嫁選びの書じゃ」
走り寄ってきたピピと名乗る幼女は、そう言ってスカートの端を持ち上げてお辞儀をした。
二歳くらいの子のように見えるのに、そのしぐさは随分と慣れた様子だ。見た目通りの年齢ではないのだと、シュエットは感じた。
「シュエット・ミリーレデル。そなたならば、エリオットの良き相手になると、わらわは信じておる。だが、わらわも万能ではない。時には間違いもあろう。だから、そのために試練は用意されているのじゃ。試練に挑み、それでもエリオットのことを番と認められない時は……そなたからこの件に関する全ての記憶を消し、なかったことにする」
天使のようなほほえみを浮かべながら、ピピは似つかわしくない厳しい口調でそう告げた。
笑顔と口調のちぐはぐさに、得体の知れない恐怖のようなものが迫り上がる。
走り寄ってきたピピと名乗る幼女は、そう言ってスカートの端を持ち上げてお辞儀をした。
二歳くらいの子のように見えるのに、そのしぐさは随分と慣れた様子だ。見た目通りの年齢ではないのだと、シュエットは感じた。
「シュエット・ミリーレデル。そなたならば、エリオットの良き相手になると、わらわは信じておる。だが、わらわも万能ではない。時には間違いもあろう。だから、そのために試練は用意されているのじゃ。試練に挑み、それでもエリオットのことを番と認められない時は……そなたからこの件に関する全ての記憶を消し、なかったことにする」
天使のようなほほえみを浮かべながら、ピピは似つかわしくない厳しい口調でそう告げた。
笑顔と口調のちぐはぐさに、得体の知れない恐怖のようなものが迫り上がる。