鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「謝ってほしいわけじゃないわ」
言い方がつい、キツくなる。
本当に、謝ってほしいわけじゃないのだ。ただ、第一の試練とやらを早くクリアしたいだけ。それだけ、のはずだ。放って置かれた手が寂しいとか、そう思ってなんかいない、はず。
「……エリオット」
ズン、と重みのある声がエリオットの名を呼ぶ。
シュエットではない。ピピの声だ。
「早くしろ。お嬢さんを待たせるなんて、それでも男か?」
わかりやすく目を逸らしているエリオットに、シュエットはまさか、と思った。とても信じ難いことだ。
まさか、と思いつつも、即座にそんなわけないじゃないと突っ込みたくなるような考えが、脳裏に浮かぶ。
言い方がつい、キツくなる。
本当に、謝ってほしいわけじゃないのだ。ただ、第一の試練とやらを早くクリアしたいだけ。それだけ、のはずだ。放って置かれた手が寂しいとか、そう思ってなんかいない、はず。
「……エリオット」
ズン、と重みのある声がエリオットの名を呼ぶ。
シュエットではない。ピピの声だ。
「早くしろ。お嬢さんを待たせるなんて、それでも男か?」
わかりやすく目を逸らしているエリオットに、シュエットはまさか、と思った。とても信じ難いことだ。
まさか、と思いつつも、即座にそんなわけないじゃないと突っ込みたくなるような考えが、脳裏に浮かぶ。