鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
魔力がないから行っても仕方がないのだが、いつかは行ってみたいと思っていた。学院の教科書でしか見たことがなかった『鳥籠』を思い出して、シュエットは足取り軽くエリオットの後を追った。
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現在のヴォラティル魔導書院は、王都の西に建っている。
細工が美しいアイアン製の柵は、今日も鳥籠の名にふさわしい雰囲気を醸していた。
「こんなに綺麗なのに、取り壊してしまうなんて……」
残念そうに呟くシュエットに、エリオットは「仕方ない」と答えた。
だが、何気なく返したその言葉が、彼女に告げるには冷たい音をしていた気がして、エリオットは弁解するように言葉を連ねる。
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現在のヴォラティル魔導書院は、王都の西に建っている。
細工が美しいアイアン製の柵は、今日も鳥籠の名にふさわしい雰囲気を醸していた。
「こんなに綺麗なのに、取り壊してしまうなんて……」
残念そうに呟くシュエットに、エリオットは「仕方ない」と答えた。
だが、何気なく返したその言葉が、彼女に告げるには冷たい音をしていた気がして、エリオットは弁解するように言葉を連ねる。