鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「すごい」
エリオットには見慣れた光景だが、シュエットは初めてだったのだろう。深い青の目をキラキラさせて、あちこち見回している。
海のような深い青に木々の影が映り込むのが、なんともいえず美しい。エリオットは無意識に「きれいだ」とこぼしていた。
「そうじゃろう、そうじゃろう。どれ、わらわが案内してやるぞ、ついて参れ」
「わっ、ちょっとピピ⁉︎」
「わらわは久々にこぉひぃが飲みたい!」
「でも、エリオットはいろいろ説明しないといけないことがあって……私たち、五メートル以上離れられないのよ。だから、困るわ」
「大丈夫じゃ。今だけ、特別に離れても良いことにしてやる。ほれ、エリオット。さっさと用事を済ませてこい」
残念なことに、エリオットの呟きをシュエットが気付くことはなかった。
魔導書院を褒められて嬉しくなったピピが、いつの間にかモリフクロウから幼女の姿へと変わっていて、シュエットを連れて行ってしまったからだ。
「僕が案内したかったのだが……」
諦めるように小さくため息を吐いて、エリオットは二人に背を向けた。
エリオットには見慣れた光景だが、シュエットは初めてだったのだろう。深い青の目をキラキラさせて、あちこち見回している。
海のような深い青に木々の影が映り込むのが、なんともいえず美しい。エリオットは無意識に「きれいだ」とこぼしていた。
「そうじゃろう、そうじゃろう。どれ、わらわが案内してやるぞ、ついて参れ」
「わっ、ちょっとピピ⁉︎」
「わらわは久々にこぉひぃが飲みたい!」
「でも、エリオットはいろいろ説明しないといけないことがあって……私たち、五メートル以上離れられないのよ。だから、困るわ」
「大丈夫じゃ。今だけ、特別に離れても良いことにしてやる。ほれ、エリオット。さっさと用事を済ませてこい」
残念なことに、エリオットの呟きをシュエットが気付くことはなかった。
魔導書院を褒められて嬉しくなったピピが、いつの間にかモリフクロウから幼女の姿へと変わっていて、シュエットを連れて行ってしまったからだ。
「僕が案内したかったのだが……」
諦めるように小さくため息を吐いて、エリオットは二人に背を向けた。