鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
8
「シュエット、起きてくれないか?」
「ふぁぁぁ……エリオットぉ?」
欠伸をしながら起き上がったシュエットは、シパシパする目を開けて、声のする方を見た。
衝立の向こうからヒョコリと、エリオットが顔をのぞかせている。かくれんぼ途中の子どものように不安げな顔をしているのは、おそらく寝起きの女性の寝室をのぞいている罪悪感からだろう。
(エリオットは、かなり紳士的よねぇ)
欠伸を噛み殺しながら、これくらいなんともないのに、とシュエットは思う。
事実、シュエットはエリオットのパジャマ姿を見ても動揺しない。あ、パジャマ着てる。そう思うだけだ。
それに、エリオットは紳士だ。宣言通り、試練の時以外は決して触れてこない。
隣に座るだけで動揺する男に、どう警戒しろというのか。むしろこっちが襲ってみたくなるわ、とシュエットは知らなかった自分を垣間見た。
「ふぁぁぁ……エリオットぉ?」
欠伸をしながら起き上がったシュエットは、シパシパする目を開けて、声のする方を見た。
衝立の向こうからヒョコリと、エリオットが顔をのぞかせている。かくれんぼ途中の子どものように不安げな顔をしているのは、おそらく寝起きの女性の寝室をのぞいている罪悪感からだろう。
(エリオットは、かなり紳士的よねぇ)
欠伸を噛み殺しながら、これくらいなんともないのに、とシュエットは思う。
事実、シュエットはエリオットのパジャマ姿を見ても動揺しない。あ、パジャマ着てる。そう思うだけだ。
それに、エリオットは紳士だ。宣言通り、試練の時以外は決して触れてこない。
隣に座るだけで動揺する男に、どう警戒しろというのか。むしろこっちが襲ってみたくなるわ、とシュエットは知らなかった自分を垣間見た。