鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「ああ、そうなんだ!」

 まさかシュエットが戸惑っているなんて思いもしないエリオットは、ガーネットのような目をキラキラさせて、身を乗り出さんばかりに語った。

 要約するとこうだ。

『ミリーレデルのフクロウ百貨店を、フクロウカフェにしよう』と。

 カフェと聞いて、シュエットは思わず疑った。

 だがエリオットもそれは想定内だったようで、「大丈夫だ」とすぐに答える。

 エリオットが考えるフクロウカフェは、シュエットが知っている一般的なカフェとはちょっと違う。

 料理はなし。ドリンクだけ。ワンドリンク制で、一時間につき千五百ゴールド。

 来店客は、店内のフクロウたちと自由な時間を過ごす。もちろん、フクロウが嫌がらない程度に、だ。
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