鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
2
「どうしよう……ねぇ、どう思う? ラパス」
じきに就寝時間だというのに、試練はまだ保留のまま。
考え込む主人を前に、ラパスは素知らぬ顔で羽繕いを始めた。
「つめたい子ねぇ」
唇を尖らせて睨むシュエットに、ラパスはチラリと視線を送るが、それも一瞬のことで、すぐにどうでも良さそうにそっぽを向いてしまった。
いつものことではあるが、今日ばかりは恨めしく思ってしまう。
(主人のピンチなのよ? 少しくらい、親身になっても良くない?)
ラパスは、シュエットがエリオットにキスされれば良いと思っているようだ。
当のエリオットはと言えば、バスルームで入浴中である。
シュエットが入ったあとにエリオットが入って、そのままバスルームの掃除までこなしている。美人な上に家事まで完璧。なんとできた嫁だろう。
じきに就寝時間だというのに、試練はまだ保留のまま。
考え込む主人を前に、ラパスは素知らぬ顔で羽繕いを始めた。
「つめたい子ねぇ」
唇を尖らせて睨むシュエットに、ラパスはチラリと視線を送るが、それも一瞬のことで、すぐにどうでも良さそうにそっぽを向いてしまった。
いつものことではあるが、今日ばかりは恨めしく思ってしまう。
(主人のピンチなのよ? 少しくらい、親身になっても良くない?)
ラパスは、シュエットがエリオットにキスされれば良いと思っているようだ。
当のエリオットはと言えば、バスルームで入浴中である。
シュエットが入ったあとにエリオットが入って、そのままバスルームの掃除までこなしている。美人な上に家事まで完璧。なんとできた嫁だろう。