鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜

「カナール？　無駄話をしていると、またおじさんに怒られるわよ。うちと違って、そっちは忙しいんだから。早く戻って手伝ってあげなさい」

　妹たちにするように、ついついお説教じみた言い方になってしまうのは、シュエットの悪い癖だ。

　だがカナールも慣れたもので、年上ぶるシュエットに唇を尖らせて文句を言う。

「ちょっとくらい、いいじゃんか」

「話なら、仕事が終わったらいくらでも聞いてあげるから」

「……それ、誤解されるから気をつけた方が良いぞ？」

「誤解？　別に、うそはついていないけれど」