鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜

5

「この度、二階にフクロウカフェがオープンしました! かわいいモフモフのフクロウたちが、みなさまの来店をお待ちしております!」

 高く上げたシュエットの腕につかまり、シロフクロウがバサリと翼を広げた。

 翼を広げると、シュエットの身長ほどにもなる。迫力ある姿に、広場から声が上がった。

「わぁぁ!」

「すごぉい!」

 空を仰ぐこどもたちの上を、シロフクロウが悠々と飛んでいく。

 好奇心いっぱいの目をキラキラさせて、子供たちはシロフクロウを追いかけた。

 広場の反対側ではエリオットが待機している。

 彼が長い腕をスッと伸ばすと、シロフクロウはふわりと優雅に舞い降りた。
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