鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
その先には、女性たちに取り囲まれるエリオット。困ったように眉を下げている彼を守るように、シロフクロウが大きな翼を広げている。が、あれはたぶん、見せびらかしているだけだろう。
このシロフクロウは、保健所から譲り受けた子だ。目立ちたがりな性格で、デモンストレーションにもってこいだったので、連れてきた。
さすがに、レディ・エルの伴侶になるかもしれないシロフクロウを連れてくるわけにはいかなかった。コルモロンがいつ、「家族に迎えたい」と言うかわからなかったから。
「あの子に恋人はまだいないわよ。うちにいるもう一羽のシロフクロウなら、レディ・エルと仲が良いけれど」
「……わざと言ってる?」
「え、違うの?」
「違うに決まってんだろ。ああ、もうこれだから鈍チンは……オレは、おまえの彼氏はあいつかって聞いてんの!」
このシロフクロウは、保健所から譲り受けた子だ。目立ちたがりな性格で、デモンストレーションにもってこいだったので、連れてきた。
さすがに、レディ・エルの伴侶になるかもしれないシロフクロウを連れてくるわけにはいかなかった。コルモロンがいつ、「家族に迎えたい」と言うかわからなかったから。
「あの子に恋人はまだいないわよ。うちにいるもう一羽のシロフクロウなら、レディ・エルと仲が良いけれど」
「……わざと言ってる?」
「え、違うの?」
「違うに決まってんだろ。ああ、もうこれだから鈍チンは……オレは、おまえの彼氏はあいつかって聞いてんの!」