鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「エリオットさん、こいつのこと、よろしく頼みますね。しっかりしているようで抜けてるし、かなり鈍感で男心なんてかけらもわからないヤツですけど、甘えるのが下手ですぐ諦めちゃうような子なんで、べったべたに甘やかして依存させちゃってください。そうでないとこいつ、たぶん逃げるんで」
「ああ……」
「んじゃ、オレは行きます。相談くらいならのれるんで、困ったことがあったらプルデネージュ料理店に来てください」
「わかった……」
「じゃあな、シュエット。休みの日にでも店に行ってやるから、うまいカフェオレ、練習しとくんだぞ」
弟分のくせに、たまに兄のように振る舞うのに納得がいかない。あっという間に走り去ってしまったカナールに、シュエットは「もう」と呆れ混じりに呟いた。
「あの子、いつもああなのよ? 謎かけみたいなことばかり言って、答えを教えてくれないの。エリオットも、カナールの言うことなんて気にしちゃ駄目だからね?」
「ああ……」
シュエットの声に、エリオットはぼんやりと答える。彼女の腰を抱いていた手を、エリオットは何か決心したようにギュッと握り締めた。
「ああ……」
「んじゃ、オレは行きます。相談くらいならのれるんで、困ったことがあったらプルデネージュ料理店に来てください」
「わかった……」
「じゃあな、シュエット。休みの日にでも店に行ってやるから、うまいカフェオレ、練習しとくんだぞ」
弟分のくせに、たまに兄のように振る舞うのに納得がいかない。あっという間に走り去ってしまったカナールに、シュエットは「もう」と呆れ混じりに呟いた。
「あの子、いつもああなのよ? 謎かけみたいなことばかり言って、答えを教えてくれないの。エリオットも、カナールの言うことなんて気にしちゃ駄目だからね?」
「ああ……」
シュエットの声に、エリオットはぼんやりと答える。彼女の腰を抱いていた手を、エリオットは何か決心したようにギュッと握り締めた。