鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
五章
1
ドレスに、靴に、宝飾品。
お姫様になるために必要なものたち。
きれいなものが、きれいな箱に詰まっている。
「なんて、すてきなの」
それらを見て、シュエットの深い青の目がキラキラと光った。
まるで、夜の海に映る月の光みたいだ。ゆらゆら揺れて、楽しそう。幻想的で、つい見入ってしまいそうになる。
ひとまず用意したドレスは気に入ってもらえたらしいと、エリオットはホッと胸を撫で下ろした。
「これを、私に? でも、どうして?」
二人を少し離れたところから見守っていたピピは、はじめて幼女姿で現れた時のように、偉そうに言い放った。
「最後の試練じゃ。明日はこれを着て、エリオットと舞踏会へ行ってもらう」
「最後の……舞踏会?」
お姫様になるために必要なものたち。
きれいなものが、きれいな箱に詰まっている。
「なんて、すてきなの」
それらを見て、シュエットの深い青の目がキラキラと光った。
まるで、夜の海に映る月の光みたいだ。ゆらゆら揺れて、楽しそう。幻想的で、つい見入ってしまいそうになる。
ひとまず用意したドレスは気に入ってもらえたらしいと、エリオットはホッと胸を撫で下ろした。
「これを、私に? でも、どうして?」
二人を少し離れたところから見守っていたピピは、はじめて幼女姿で現れた時のように、偉そうに言い放った。
「最後の試練じゃ。明日はこれを着て、エリオットと舞踏会へ行ってもらう」
「最後の……舞踏会?」