鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「シュエット、君の母上はレヴィ家の出身だろう? レヴィ家の特徴は知っているか?」

「ええ、占星術に長けていると聞いているわ。でも、何代も前から力が衰えてきているって」

 予言とも言われていた精度の高い占星術。

 王族に頼りにされていた時代もあったらしいが、それも昔のことになりつつある。

 レヴィ家は間も無く取り潰されるだろう。

 魔力が全てのこの国で、ろくな魔導師を輩出できない貴族家は不要だ。

「そのはずだったのだけれどね。他でもない君が、その才能を開花させたらしい」

「……え?」

「覚えはないかい? 君が八歳くらいの頃だとジャキャスは言っていたが……」
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