鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜

4

「──そして私は、ジンクスに囚われたのね?」

「そういうことだ」

 なんてこと、とシュエットは座っていたソファの背にもたれた。

 まるで、小説のような話だ。

 信じられないと思うが、本当の話だという。

 それにしても、どうしてエリオットはそこまで詳しく知っているのだろうか。

 当事者であるシュエットよりも、事情に詳しい。

 不思議に思って問いかけると、エリオットはなんでもないことのようにこう言った。
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