鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
それからしばらくして、フクロウたちの世話も、店内の掃除も、できる仕事は全て終わってしまい、手持ち無沙汰に窓の外をぼんやりと見つめていた時だった。
「うーん……なにかしら、あれ」
光沢のある黒色の頭が、ヒョコヒョコとシュエットの視界の端を横切る。かと思えば店の前をうろつき、違う窓からオレンジ色の目が二つ、店内を覗き込んでいた。
外に面する窓はすべて、フクロウたちを考慮してレースのカーテンが引いてある。
カーテンの隙間から覗き込まれるのは、控えめに言って、気持ちが良いものではない。というか、通報したい。
用があるなら入ってくれば良いのに、男はなぜか入ってこなかった。
「うーん……なにかしら、あれ」
光沢のある黒色の頭が、ヒョコヒョコとシュエットの視界の端を横切る。かと思えば店の前をうろつき、違う窓からオレンジ色の目が二つ、店内を覗き込んでいた。
外に面する窓はすべて、フクロウたちを考慮してレースのカーテンが引いてある。
カーテンの隙間から覗き込まれるのは、控えめに言って、気持ちが良いものではない。というか、通報したい。
用があるなら入ってくれば良いのに、男はなぜか入ってこなかった。