鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
 一度、あんまりにも理不尽だと思って、抗議しに行こうとしたこともある。

 だけどその時は途中でクラスメイトに呼び止められて、シュエットのやる気は萎んでしまった。

 どうしてそんな視線を向けられるのかわからないまま、エリオットの卒業で終わりを迎えたわけだが──。

 今、あの時とよく似た視線が、ベランダの下からシュエットへ向けられていた。
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