鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
じゃあ、行ってきます。
モリフクロウはあいさつするようにくるりと旋回して、飛んで行った。
その様子を、たまたまエリオットの仕事の進捗具合を監視しに来た部下は、目撃してしまったのである。
「うわぁぁん! 院長のせいで逃げちゃったじゃないですか! どうしてくれんですか、もう!」
「どうもこうも、捕まえるしかないだろうね」
「なに呑気なこと言っちゃってんですか、クソ院長! 新しい魔導書院へ移動するまで、もう一カ月しかないんですよ⁉︎」
「上司に対してクソって、ひどくない? 僕、これでも公爵だけど」
「禁書を逃すような阿呆は、クソですよ! 俺、庶民なんで、公爵とか伯爵とか、どれがどう偉いのか分かりませんしね!」
モリフクロウはあいさつするようにくるりと旋回して、飛んで行った。
その様子を、たまたまエリオットの仕事の進捗具合を監視しに来た部下は、目撃してしまったのである。
「うわぁぁん! 院長のせいで逃げちゃったじゃないですか! どうしてくれんですか、もう!」
「どうもこうも、捕まえるしかないだろうね」
「なに呑気なこと言っちゃってんですか、クソ院長! 新しい魔導書院へ移動するまで、もう一カ月しかないんですよ⁉︎」
「上司に対してクソって、ひどくない? 僕、これでも公爵だけど」
「禁書を逃すような阿呆は、クソですよ! 俺、庶民なんで、公爵とか伯爵とか、どれがどう偉いのか分かりませんしね!」