鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜
「まぁ、いいんじゃない? それで。媚びないおまえが、僕は好きだよ」

「そんなこと言ったって、俺は許しませんよ! それより、これからどうすんですか〜!」

 禁書を失くしただなんて、とんだ大失態である。

 やる気いっぱいで飛び出していったモリフクロウに、エリオットは嫌な予感しかしない。

「まさか本当に、嫁を連れてくるつもりか……?」

 そんな奇特な女性が、この国にいるわけがない。

 ヨシヨシと部下の頭を撫でながら、エリオットはため息を吐いた。
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