禁じられた恋はその胸にあふれだす
代わりに悠真君が答えてくれた。

私は担架に乗せられる。

悠真君が、手を握ってくれた。

「一花、大丈夫だからな。しっかり。」

私は、ぎゅっと悠真君の手を握った。

「悠真君。」

「ん?」

「……愛してる。」

そこで、私の意識は途切れた。


次に目を覚ましたのは、翌日の事だった。

「一花、一花。」

「悠真君。」

「よかった。目を覚ましてくれて。」

悠真君の目に、涙が零れた。

「栞さんは?」

「気にするな。」

「教えて。知りたいの。」
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