天敵弁護士は臆病なかりそめ妻を愛し尽くす
それまで顔が見えないことでなんとか恥ずかしさに耐えていたのに、いきなり裸で向かい合うことになって焦る。
壱生の濡れた肌、少し濡れて乱れた髪、上気してわずかに赤みをおびている頬。
純菜を見つめる瞳には、なまめかしいほどの情熱がこもっている。
抵抗することすらできずに、彼の瞳を見つめ返す。それだけで体の奥が熱くなっていくようだった。
「純菜、君からキスして」
はっとして彼の唇に視線を向ける。
自分から彼にキス?
これまで何度も唇を交わしてきたけれど、純菜からしたことは一度もない。
「なあ、頼む。純菜からしてほしい」
色気に満ちた視線にとらわれて、逆らうことができない。
純菜は彼の首に腕を回すと、ゆっくりと顔を傾け彼の形の良い唇にキスを落とした。
唇を離して壱生を見つめる。
「お誕生日おめでとう。壱生さん」
まっすぐに目を見て伝えると、彼は嬉しそうに目を細めた。
「ありがとう」
そう言ったかと思うと、純菜の後頭部に回した手に力を込めて彼女を引き寄せた。そして純菜がしたよりももっと深くて熱いキスを繰り返す。
「……さん、い、壱生さん。待って」
キスと同時に素肌の上を行き来する壱生の手をつかんで止める。
「待たない。さーてと、これから何してもらおうかな?」
「え、まだあるの?」
「当たり前だろう。せっかくの誕生日だから思う存分願いをかなえてもらう」
純菜の目にはいつだって彼は、思う存分やりたいことをやっているように見えるのだけれど、それ以上なのだろうか。
「まずはそうだな」
何か考えるそぶりを見せた壱生が、純菜の耳元に唇を寄せた。
「とりあえず、君と愛し合いたい」
とろけるような甘い言葉が、耳から流れ込んでくる。
う……ずるい。
壱生はすでに純菜の弱点を完全に把握していた。そんな彼に逆らえるわけもなくなすがままになるだけだ。
純菜は黙ったまま彼の首に回した手に力を籠める。耳まで赤くした純菜を愛おしそうに壱生が見つめる。
夫婦になると誓ったふたりが過ごす、甘い夜が始まった。
壱生の濡れた肌、少し濡れて乱れた髪、上気してわずかに赤みをおびている頬。
純菜を見つめる瞳には、なまめかしいほどの情熱がこもっている。
抵抗することすらできずに、彼の瞳を見つめ返す。それだけで体の奥が熱くなっていくようだった。
「純菜、君からキスして」
はっとして彼の唇に視線を向ける。
自分から彼にキス?
これまで何度も唇を交わしてきたけれど、純菜からしたことは一度もない。
「なあ、頼む。純菜からしてほしい」
色気に満ちた視線にとらわれて、逆らうことができない。
純菜は彼の首に腕を回すと、ゆっくりと顔を傾け彼の形の良い唇にキスを落とした。
唇を離して壱生を見つめる。
「お誕生日おめでとう。壱生さん」
まっすぐに目を見て伝えると、彼は嬉しそうに目を細めた。
「ありがとう」
そう言ったかと思うと、純菜の後頭部に回した手に力を込めて彼女を引き寄せた。そして純菜がしたよりももっと深くて熱いキスを繰り返す。
「……さん、い、壱生さん。待って」
キスと同時に素肌の上を行き来する壱生の手をつかんで止める。
「待たない。さーてと、これから何してもらおうかな?」
「え、まだあるの?」
「当たり前だろう。せっかくの誕生日だから思う存分願いをかなえてもらう」
純菜の目にはいつだって彼は、思う存分やりたいことをやっているように見えるのだけれど、それ以上なのだろうか。
「まずはそうだな」
何か考えるそぶりを見せた壱生が、純菜の耳元に唇を寄せた。
「とりあえず、君と愛し合いたい」
とろけるような甘い言葉が、耳から流れ込んでくる。
う……ずるい。
壱生はすでに純菜の弱点を完全に把握していた。そんな彼に逆らえるわけもなくなすがままになるだけだ。
純菜は黙ったまま彼の首に回した手に力を籠める。耳まで赤くした純菜を愛おしそうに壱生が見つめる。
夫婦になると誓ったふたりが過ごす、甘い夜が始まった。