夜を越える熱
……部屋に帰って、水を飲んで。



ぼんやりと気持ちが落ち着くまでそのままソファに座った。



恭佑は帰っただろうか。



まさかここで待っているとは思わなかった。



──いつから待ってたんだろう。私がもし帰らなかったら?……



携帯を開くけれど、恭佑からのメッセージ履歴は無い。



黙ってここまで来て、ずっと待っていたんだと思う。


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