ブラコンvsシスコン
―入場…
辺りを見回しても…
「居るわけねぇーか。」
俺は仕方なく本当に仕方なく探してやってるんだからなっ!!
「はぁ…いじめだよな。」
今ごろ姉ちゃんはブラコンの兄貴とデート気分だろうな。
俺も早く探して姉ちゃんのとこに戻りてぇーっ!!!
「あのブラコンどこにいんだよっ(怒)」
「誰がブラコンよっ!!!」
はぁっ!!??
今っ…すぐ横から声がしたような…。
恐る恐る横を見ると不機嫌な顔したブラコン野郎が立っていた。
「お前、なんで居んの??」
「悪い???(怒)」
「いや、探す手間が省けたから全然良い。」
これで姉ちゃんの所に戻れるし♪
良かった良かった♪
「行くぞ。」
「やだ。」
はい????
今なんて言った???
「なんだって??」
「やだ。」
やだ???
意味わからねぇー…。
「はぁー…なんで嫌なわけ??」
「だってお兄ちゃんが彼女と楽しそうにしてるところ見てるんだよ!!??」
「兄貴にくっついてればいいじゃん。」
「無理に決まってるでしょ!!」
「なんで決め付けてんだよ…」
「だって…前もそうだったし。」
前???