ブラコンvsシスコン
「私、教室戻るから。」
「俺も。」
「なんでよ…」
「授業始まるからに決まってんじゃん。」
「あっ…そっか。」
なんか…
並んで歩いちゃってるし。
改めて見ると…
背高っ!!!
お兄ちゃんくらいあるのかも。
顔は…かっこいいのかもね。
整ってるし。
羨ましいな…こんなに綺麗な顔なんて。
美奈ちゃんが好きになる気持ちもわか―…あぁぁ!!!!!
そういえば、アド聞かなきゃだった!!
どっどうしよう。
どう言い出せばいい??
ストレートに「アド教えて??」って言うべき??
ん~でも、なんかそれだと私が知りたいみたいになるよね??
別に私は知らなくてもいいし…だからと言って「美奈ちゃんが~」って言ったら勘が良かったら美奈ちゃんがこいつのことが好きってバレちゃうかもだし…。
あぁぁぁぁー!!!!!!!
もぉーどうすればいいの???
もう、ここはストレートに…
「あのさっ!!」
「あぁ??」
「アド…」
「アド???」
「教えてくれない??」
「…なんでブラコンに教えなきゃなわけ??」
プッチーンッ!!!
誰が…誰が…
「誰がブラコンだしっ!!」
「お前しかいねぇーだろがっ!!」
「超シスコン人には言われたくないんだけどっ!!!」
「はぁ!?
お前は毎回毎回ムカつくんだよ(怒)」
「勝手にムカついてろしっ!!!」