カフェオレ色のアナグ・・・ラ[ブ=]無 ─ Anagram ─
「そっか~良かった! あのね、今イイコト思いついたの! 『アナログ』さん、ワタシの先生になってくれない? じゃなくて……えーとっ、名黒先生! ワタシの先生になってください!!」
ワタシはそう言って両掌を合わせ、懇願するポーズで頭を下げた。
アナログさんに向けた脳天に、再びの疑問形が微かに響く。
「せん……せい?」
「そう! だって~こんなに言葉を知ることが楽しいなんて、初めて感じたんだもん!!」
合掌したまま顔を上げて、驚きでまんまるになったアナログさんの瞳を見上げる。
固まったまま動かない彼に向けて、再び念を込めた。
「どうかワタシの願いが届きますよう!」──やがて徐々に落ち着きを取り戻したアナログさんの口角はニコッと上がって、爽やかな笑顔となった。
「僕などで宜しければ……喜んで」
「ホントっ!? ヤッタっ!!」
気持ち良いほどの快諾に、つい大きな歓声を上げてしまった。
あ、勘違いしないでね? ワタシがこんなに喜んだのは、別にアナログさんに惚れたとかって訳じゃない。
これから一年間の受験勉強に、メチャ強力な味方を手に入れたと思ったからなのだ!
これほど面白くて為になる課外授業なら──きっとワタシの身になってくれる筈!!
ワタシはそう言って両掌を合わせ、懇願するポーズで頭を下げた。
アナログさんに向けた脳天に、再びの疑問形が微かに響く。
「せん……せい?」
「そう! だって~こんなに言葉を知ることが楽しいなんて、初めて感じたんだもん!!」
合掌したまま顔を上げて、驚きでまんまるになったアナログさんの瞳を見上げる。
固まったまま動かない彼に向けて、再び念を込めた。
「どうかワタシの願いが届きますよう!」──やがて徐々に落ち着きを取り戻したアナログさんの口角はニコッと上がって、爽やかな笑顔となった。
「僕などで宜しければ……喜んで」
「ホントっ!? ヤッタっ!!」
気持ち良いほどの快諾に、つい大きな歓声を上げてしまった。
あ、勘違いしないでね? ワタシがこんなに喜んだのは、別にアナログさんに惚れたとかって訳じゃない。
これから一年間の受験勉強に、メチャ強力な味方を手に入れたと思ったからなのだ!
これほど面白くて為になる課外授業なら──きっとワタシの身になってくれる筈!!