カフェオレ色のアナグ・・・ラ[ブ=]無 ─ Anagram ─
「ハクアくんは、鈍色なんかじゃない……黒と白が混ざり合ったら……カフェオレになるの……」

「え……?」

 初めて出逢ったあの時のハクアくんには、ブラックコーヒーよりもカフェオレが似合うと思ったんだ。

 だから、だったら──!!

「ブラックコーヒーにミルクを混ぜたら……カフェオレになるでしょ? だからワタシが、ミルクになってあげる……」

「ミ、ノリさん……」

 あの時はまだまだ甘ちゃんの「ストロベリーミルク」だったワタシも、きっとハクアくんすら知らない博識を、博学を、沢山手に入れた。

 「ハクシキ」「ハクガク」──「ハクア」の「ハク」、「(はく)」のハク。

 カフェオレは厳密に、ドリップコーヒーとミルクの割合が「1:1」に決まっているという。

 アナグラムが生かせるのなら、それが「生きる」のなら──今度はワタシがハクアくんの「半分」を、ワタシの知識(ヒカリ)で構築する!


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