カフェオレ色のアナグ・・・ラ[ブ=]無 ─ Anagram ─
「は……ありがと……これ以上は、もう……」
けれどそれから一分もしない内にキスを止めて、ハクアくんはワタシのデコルテに顔を埋めた。
おそらく……抜き去られたのは、ワタシの中の四分の一程度だ。
「ううん、いいの。もっとあげる。もっと貰って」
「いや……ダメだよ。余り抜き取るとミノリさんに支障が──」
「ハクアくんの「半分」をワタシで満たしたいの! 大丈夫……ワタシ、大手出版社に就職が決まったんだ。だからこれからもハクアくんの知らない知識を沢山手に入れられる。だから、ね──」
「……!」
驚くようにハッと上げられた瞳が、ワタシの決意を秘めた双眸とかち合う。
「ミノリ……さん──」
それでもハクアくんは、ワタシの中身を吸い取らないように気を付けながら、ワタシの唇を愛撫した。
「ハクア……くん?」
ゆっくりとワタシごと立ち上がって、お姫様抱っこしたまま室内へワタシを誘う。
寝室のベッドに運ばれたワタシの耳元に、微かに聞こえた──「好きだよ」。
「ありがとう、ホタル──」
これからまた、次の新しい未来が始まるのね。
今度はハクアくんとワタシ、二人での未来が。
だからもっと……抱いて、キスして──
ワタシというミルクでクルクルかき混ぜられた「カフェオレ色」に、ずっとずっと染まっていて──
~*・FIN・*~
けれどそれから一分もしない内にキスを止めて、ハクアくんはワタシのデコルテに顔を埋めた。
おそらく……抜き去られたのは、ワタシの中の四分の一程度だ。
「ううん、いいの。もっとあげる。もっと貰って」
「いや……ダメだよ。余り抜き取るとミノリさんに支障が──」
「ハクアくんの「半分」をワタシで満たしたいの! 大丈夫……ワタシ、大手出版社に就職が決まったんだ。だからこれからもハクアくんの知らない知識を沢山手に入れられる。だから、ね──」
「……!」
驚くようにハッと上げられた瞳が、ワタシの決意を秘めた双眸とかち合う。
「ミノリ……さん──」
それでもハクアくんは、ワタシの中身を吸い取らないように気を付けながら、ワタシの唇を愛撫した。
「ハクア……くん?」
ゆっくりとワタシごと立ち上がって、お姫様抱っこしたまま室内へワタシを誘う。
寝室のベッドに運ばれたワタシの耳元に、微かに聞こえた──「好きだよ」。
「ありがとう、ホタル──」
これからまた、次の新しい未来が始まるのね。
今度はハクアくんとワタシ、二人での未来が。
だからもっと……抱いて、キスして──
ワタシというミルクでクルクルかき混ぜられた「カフェオレ色」に、ずっとずっと染まっていて──
~*・FIN・*~