星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
「このドアから出たから、僕も見えているはずだよ!」

 マートが、私の心の声に応える。

「きっと、僕が突然現れたからかも」

「それだよ! マート、とにかく一旦隠れて! 公園に集合ね」

「分かった!」

 マートが消えるのと同時に、コンビニの中から店員が出てきた。

「お嬢ちゃん、今、一人だった?」

「えっ、あっ、はい……」

「あっ、そう。おかしいなぁ……」

 納得のいかない表情で、店員が店の中へと戻っていく。

 私はポチを連れて、公園へと急いだ。
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