星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
「ちょっと、やめなさいよ!」

 私はランドセルを背負ったまま、その輪の中に入っていた。

「じゃあ、天宮もUFO信じてんのかよ!」

 今度は、男子達の矛先が私に向いてくる。

「それは……、たぶん……」

「あ〜っ、こいつも仲間だぜ!」
「頭、狂ってる!」

 私を指差して、男子達が笑っている。

〝未来ちゃんは、嘘をついたりしない! 〟

 そう言って、未来ちゃんを庇ってあげたいけれど……。
 そんな強気で言い切れるほど、私はUFOや宇宙人の存在を信じていない……。

(もーっ、ほんと、大地ムカつく!)

 完全な敗北モードのまま、授業が始まった……。
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