星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
「どうしよう……。マートが、帰っちゃう!」

 一人で慌てていると、ドアの隙間からポチが入ってきた。

「ポチ、どうしよう……。マートと一緒に居られるの、あと一日しかないみたいっ」

 ポチにも伝わったのか、カレンダーと私を交互に見つめながら目をパチクリさせている。

「マートは、愛の意味が分かったのかなぁ?」

「ワンッ」

「マートと一緒にやりたいこと、まだまだたくさんあるのに!」

「ワンワンッ」

 ポチと一緒にうろたえていると、

「わっ!」
「ギャン!」

 ドアの前に、いきなりマートが現れた。
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