星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
「プールで、泳ぐの?」

 私は、ちょっと不安になった。

(マートの身体は、水に浸かっても大丈夫なのだろうか? っていうか、身体が爬虫類系だったりしたら、そもそも水着になんてなれないんじゃないだろうか?)

「プッ、大丈夫だよ!」

 マートが、着ているTシャツを捲って身体を見せた。

「えっ!」

 突然のその行動に、電話していることも忘れてしまうほどの衝撃を受ける。

「おいっ、瑠璃! 聞いてんのかよっ!! マートの海パンは俺が持っていくから」

 翔ちゃんの叫び声で、電話に意識が戻る……。

「あっ、うん、分かった。じゃ、マートと未来ちゃんには連絡しとくね」

「おう! じゃあ、明日なっ」
< 183 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop