星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
次から次へと流れてくる美しい光に心を奪われていると、
その中でもひときわ強く輝いている星屑が、私達のすぐ目の前を通過した。
(えっ、なに?)
星屑とは言えない大きな物体が、七色の光をたなびかせながら、坂の下にあるコンビニの近くに消えていく……。
「しょ、翔ちゃん、今のって……」
「なんだ! あれっ」
隣りに居たはずの翔ちゃんは、ジャングルジムによじ登って確認している。
次の瞬間、
コンビニの看板に激しい光が発生し、雷でも落ちたかのような衝撃が地面に響き渡った。
(まさか……、落ちたの?)
まわりの見物客もどよめき始め、人の流れがコンビニに向かっていく。
「瑠璃! こいつを頼む」
「えっ!」
慌てた顔で、翔ちゃんがバンを繋いでいるリードを私に手渡した。
「俺、ちょっと見てくる!」
そう言って、人の集団を追い掛けるように走り去っていく……。
「もーっ、なんでよ!」
(私だって、見に行きたい! でも、バンは私の言うことを効かないし……)
この人混みに入っていくのは、とても危険だと思った。
「全く、翔ちゃんは自分勝手なんだから!」
ブツブツとぼやきながら、傍にある低い鉄塔に二つのリードを結びつけて翔ちゃんを待つことにした。
足元に目をやると、嬉しそうにしっぽを振るポチの横で、バンが迷惑そうに私を見上げていた。
その中でもひときわ強く輝いている星屑が、私達のすぐ目の前を通過した。
(えっ、なに?)
星屑とは言えない大きな物体が、七色の光をたなびかせながら、坂の下にあるコンビニの近くに消えていく……。
「しょ、翔ちゃん、今のって……」
「なんだ! あれっ」
隣りに居たはずの翔ちゃんは、ジャングルジムによじ登って確認している。
次の瞬間、
コンビニの看板に激しい光が発生し、雷でも落ちたかのような衝撃が地面に響き渡った。
(まさか……、落ちたの?)
まわりの見物客もどよめき始め、人の流れがコンビニに向かっていく。
「瑠璃! こいつを頼む」
「えっ!」
慌てた顔で、翔ちゃんがバンを繋いでいるリードを私に手渡した。
「俺、ちょっと見てくる!」
そう言って、人の集団を追い掛けるように走り去っていく……。
「もーっ、なんでよ!」
(私だって、見に行きたい! でも、バンは私の言うことを効かないし……)
この人混みに入っていくのは、とても危険だと思った。
「全く、翔ちゃんは自分勝手なんだから!」
ブツブツとぼやきながら、傍にある低い鉄塔に二つのリードを結びつけて翔ちゃんを待つことにした。
足元に目をやると、嬉しそうにしっぽを振るポチの横で、バンが迷惑そうに私を見上げていた。