星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
「俺、思い出したんだ! 夏休みに読んだ本、宇宙同盟守り隊を!」

「それなら、私も読んだけど……」

「あの本に書いてなかった? 〝惑星が自ら破壊を始めた時、その時は攻撃しても良いとされている〟って」

「あっ、そっち? 〝全ての宇宙人は、他の惑星の動物を研究することを許されている〟っていう方じゃなくて?」

「うん、そっち、攻撃の方! 接近してる惑星ってさぁ、もしかしてパンドム星じゃないかなぁ?」

「えっ!」

 大通りの横断歩道で立ち止まる。

「俺、マートに酷いことしちゃったじゃん。パンドム星人の怒りに触れたのかも……」

「そんなぁ……。マートは、そんなことしないよ! 地球を攻撃したりしないよ!!」

 もう、マートを疑いたくないと思った。
 結局、喧嘩別れみたいになってしまったけれど、私はマートを信じたい。
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