星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
「ちょ、ちょっと、なんで? なんで、勝手に入って来てるの!」

「キャイ〜ンッ!!」

 ポチも、私の腕の中でうろたえている。

(なに! なんなの、このトリック!!)

「君が、呼んだからだよ」

 またまた、大人のような話し方で応えている。

「えっ、私、呼んでないし……。だいたい、どこから入ってきたの?」

「君が呼んだから、ワープしてきた!」

「ワ、ワープって……。そんな、そんな! ゲームじゃないんだから!」

 かなり混乱して、全身に鳥肌が立っている。

(えっ、私が呼んだって……、あっ! 私が、マート君のことを考えてたから?)

「うん、そうだよ!」

(やばっ、心読まれてるんですけど……)

とにかく、一旦、落ち着こうと思った。
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